みなさま「お茶」飲んでますか?私は大好きです!
食前食後はもちろん、おもてなしの心として日本人の生活に深く根付いている「お茶」🍵
静岡県島田市に広がるお茶の生産地「牧之原台地」が開拓されて150年の節目の年、勝海舟や時の将軍「徳川慶喜」の警護役を務めた剣豪、坂本龍馬を切った男など名だたる幕末の志士が入植し開拓されたこのお茶畑にはサムライ魂が根付いているのです。
そして今年は3年に1度の「世界お茶まつり」が開催されます。
今回は「世界お茶まつり」が春に開催される島田エリアを中心に、お茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を辿る自転車散歩に行ってきました!
スタートはJR東海道本線「島田駅」から🚩
島田駅から約3kmほど歩みを進めると。。
なんだか江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気の良い街並みが現れました。
最初のチェックポイント「川越遺跡」
江戸時代、旅人が大井川を渡るためには、人足に肩車をしてもらうか、輦台(れんだい)というみこしのような乗り物に乗り、担いでもらっていました。その「川越し制度」を管理した施設(川会所)や、人足の待機場所(番宿)などの景観を復元したのが、この遺跡です。
隣接する島田市博物館は「旅と旅人」をメインテーマとして、人はなぜ旅をしたのかを考え、江戸時代後期の大井川と川越しの様子、 島田宿の川留め文化などを紹介しています。
サイクルラックがあるので自転車乗りにも優しいですね。
博物館を出たら広大な大井川の河川敷を下ります。
江戸時代には「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と唄われたように、水量の多い大井川越えは箱根以上の難所として認識されていたようです。現在は水力発電や治水事業により上流にダムがあるので水量が少なく見えますが、かつては今の10倍の水量があったとのこと。。
ん?後方の山に「茶」の文字が👀
お隣の掛川市、粟ヶ岳に施された文字はお茶どころのシンボル的な存在ですね!
次のチェックポイントが見えてきました!
昨年believeのイベントでも訪れた蓬莱橋です🚩
believe 大井川鐵道の会
蓬莱橋は全長897.4m(「8974厄無し」って覚えるみたい)で木造橋としては世界一!
明治12年(1879年)に完成し大井川の対岸を結びます。
もちろん自転車も通行可能
通行料(自転車は100円)を収め、いざ参ろう🚲
橋の幅は2.4m、水面からの高さは3m~5mとのことですが
欄干が低くちょっとドキドキしますね
橋の真ん中でハイポーズ!
今回、蓬莱橋は2018年10月に発生した台風24号の影響により、一部通行が不可になっていました。世界お茶まつりまでには復旧予定とのことですので楽しみに待ちましょう!
蓬莱橋のたもとには幕末の英雄「勝海舟」銅像が。
明治維新で徳川家が駿府(静岡)へ移されることになり大勢の家臣がリストラの危機に直面しました。「勝海舟」は未開の牧之原台地を士族と川越人足と共に開拓に尽力した功労者として活躍したと伝わっています。そして開拓した土地には広大なお茶畑が広がっています。勝海舟とお茶畑。。意外な接点がありますね!
「勝海舟」銅像のお隣にはお茶屋さんも。
蓬莱橋の橋の長さにちなんだ名前の「897.4茶屋」さん。
煎茶は日替わりで「蒸し方」と「*火香(ひか)」の違いを楽しめます。
本日は「NO.4 (蒸し/深い × 火香/強) 」
そして今月のお茶は静岡県の奨励品種にも指定された「つゆひかり」
*火香とは製茶の最終工程でお茶を乾燥させるための火入れをするのですが、
その際に醸し出される香りのこと
お茶と一緒におしるこも良いですね♪
「つゆひかり」は渋みが少なく、すっきりとした甘さと、独特な香りが特徴のお茶です。
暖かい日差しの中、走った体に嬉しい冷たいお茶🍵
こだわり溢れる本日の煎茶と、おしるこもオススメ!優しい甘さが疲れた体を癒します
日差しが暖かい縁台。開放感と美味しいご褒美で自然と笑みがこぼれますね。
お世話になったスタッフさんも笑顔がステキ!
お茶で繋がる縁ですね
4kmほど行くと次の目的地。
静岡島田本店「お茶のさすき園」は日本でも珍しい栽培から仕上げまでを一貫して手がけるこだわりのお店です。
サイクルスタンドもあり自転車で気軽に立ち寄ることができます!
静岡島田本店「お茶のさすき園」内にひっそりと佇む、隠家的な和食処のとろろ屋。
「ととろのとろろ丼」鯖だし濃厚とろろ汁は自然薯農家のおふくろの味✨
「生とろろ月見丼」はすったとろろにたまごを落とし、
生醤油で食べる「自然薯」の自然な美味しさを堪能できる逸品です!
お食事が終わったら「お茶のさすき園」にてお土産探し
お茶とお菓子でおもてなしを頂きスタッフの方とも話が弾みます♪
次のチェックポイントも3kmほどで到着!
大井川を臨むお茶畑の中に。。大きな像が現れました
勝海舟とともに牧之原台地を開拓し、大茶園の基礎を築いた「中條金之助景昭」は、江戸生まれの剣豪で時の将軍、徳川慶喜の警護役を務めたほどの実力者でした。明治維新後、明治2年に始まった士族入植のリーダー的存在として活躍し、刀を鍬に替え開拓に尽力しました。中條金之助景昭は像として今も牧之原の台地を見守っています。
一面のお茶畑を抜けると。。
「世界お茶まつり2019<春の祭典>」のメイン会場
「ふじのくに茶の都ミュージアム」に到着です!
「ふじのくに茶の都ミュージアム」にもサイクルラック常設です✨
島田市は自転車に優しい街づくりが進んでいますね!
<春の祭典>
時期:2019年5月10日(金)~5月12日(日)
会場:ふじのくに茶の都ミュージアムほか 県内の新茶を愉しめる時期に、茶園景観を含めた地域資源を最大限活用できる「ふじのくに茶の都ミュージアム」を拠点に、静岡県大型観光キャンペーン「静岡デスティネーションキャンペーン」と連携して実施予定です。
茶室「縦目楼」と日本庭園は、千利休、古田織部を経て、「綺麗さび」の茶の湯を確立した、大名茶人小堀遠州(こぼりえんしゅう)が手掛けた建物と庭園を復元したものです。
茶道体験では先生より作法や点て方、所作に至るまで
詳しく指導を頂きながら体験することが出来ました🍵
まずは季節の和菓子「寒紅梅」を頂きます。
立体的なピンクの花びらが特徴の上生菓子です
作法は裏千家、茶筅を細かく振り、きめ細かい泡をたてます。
最後にひらがなの「の」の字を書くようにし、茶筅を戻します。
礼に始まり礼に終わる。一期一会の出逢いを大事に感謝を胸に。。
先生の優しい言葉もおもてなしの心として溢れていました。
お茶室見学の後は「常設展」へ
「世界お茶まつり2019」を担当する
静岡県経済産業部農業局 お茶振興課の鈴木さんより
常設展の内容を直接解説頂きました。お茶のルーツや生産工程など普段お聞きすることのないお話も伺うことができ大変、勉強になりました。
昔の茶摘みの様子を再現したジオラマも展示されています。
精巧なジオラマに惹き込まれます。。
お土産も世界のお茶やお茶にちなんだアイテムが
いっぱいでワクワク目移りしますね!静岡抹茶を使用したジェラートパフェも楽しめちゃいますよ!
お茶の魅力をたっぷり味わって次の目的地へ進みます!
牧の原公園は「ふじのくに茶の都ミュージアム」の裏手にある公園です。
高台から眼下に望むのはJR東海道本線「金谷駅」昨年訪れた大井川鐵道の「新金谷駅」もよく見えます。雲が晴れると富士山がよく見える知る人ぞ知るスポットです♪
一面のお茶畑を抜けて次に目指すのは。。
午前中に大井川の河川敷で見た「茶」の文字が
掛川市、粟ヶ岳に施された文字を間近で見にきました!
掛川市東山の粟ヶ岳山麓にある地域密着のお店「東山いっぷく処」さん
東山地域塾いっぷく処塾長の杉山さんはお茶を心から愛し
東山の伝統「茶草場農法」を大事に、多くの人に伝える活動をしています。
抹茶羊羹とほうじ茶羊羹を頂きました。そして。。🍵
東山茶を頂きましたが杉山さんよりご要望が!
まずはお茶碗のお茶を飲んで、直後におちょこのお茶を口に含んで舌で転がしながら飲んで欲しいとのこと。。びっくり!口当たり柔らかくて甘い!同じお茶なのに飲み方で違いを楽しめるんですね!とても美味しかったです。
羊羹も美味しいですね。ほっこりお茶が癒されます
お茶で繋がる笑顔とご縁が沢山ありましたね。
太陽が傾いてきましたが帰り道の途中にある「富士山静岡空港」にちょっと寄り道
タイミングが良く2便が離陸する様子を見ることが出来ました!
羽田空港や成田空港では味わえない距離感が素晴らしいですね!
この日出会えた「FDA(フジドリームエアラインズ)」の4号機は緑が映えるお茶色な機体です。
身近で離陸するシーンが見れるとは。。貴重な体験ができましたね!
飛行機を見ていたら静岡県庁のサイクリスト守屋さんと出会い、途中まで帰り道ご一緒することになりました♪
帰り道の途中、守屋さんにご紹介頂いて史跡「今井信郎」の屋敷跡へ立ち寄りました。
牧之原台開拓に精を出し、この地区で村長をしていた「今井信郎」は旧幕臣で坂本龍馬を暗殺したと伝えられています。近江屋事件の後、戊辰戦争に加わりその後は捕囚され禁固刑を言い渡される。その後明治の時代に特赦により釈放されこの地に移り住んだとのこと。今日は勝海舟や坂本龍馬など幕末の志士たちの名前が次々出てきましたが、この地で開拓に携わった方々は皆、土地の方に慕われ愛されているのがわかります。
記念碑の裏の早桜が花を開いていました。
節分もすぎ、少しずつ春の気配がしてきましたね
守屋さんとはここで別れて最後のゴール島田駅を目指します!
島田駅に到着しました!皆様お疲れ様でした!
お茶でつながる自転車散歩はたくさんの出会いと感動が盛りだくさん!
楽しい休日になりましたね♪
今回はお茶の魅力と牧之原台地開拓150年の歴史を辿る自転車散歩へ出かけました、お茶畑始まりの伝説に思いを馳せながら、お茶の香りを感じ走る自転車ならではの気持ち良い時間を過ごすことが出来ました。
世界お茶まつり2019の<春の祭典>は新茶がはじまる5月の良い時期です!
JR東海道本線「島田駅」へは東京から約1時間50分ほど、自転車と共にお茶と歴史を巡る小旅行はいかがでしょうか?
<春の祭典>
時期:2019年5月10日(金)~5月12日(日)
会場:ふじのくに茶の都ミュージアムほか 県内の新茶を愉しめる時期に、茶園景観を含めた地域資源を最大限活用できる「ふじのくに茶の都ミュージアム」を拠点に、静岡県大型観光キャンペーン「静岡デスティネーションキャンペーン」と連携して実施予定です。
今回はご縁があって「スルガ銀行サイクリングプロジェクト」と共同で街の魅力を発見する小旅行に出かけました👍下記リンクの特集ページもぜひお楽しみください💡
<SURUGA Cycle Journal>
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街の自転車屋さん「believe」
〒279-0004千葉県浦安市猫実5-1-37
Tel:047-390-5577
営業時間 10:00~19:00
定休日:火曜日.水曜日
担当者:山越(yamakoshi)
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